ホログラムとか金(カネではなくてキン)のお話

この2年ほどでいきなり大人気となった感のあるホログラム and 金ツヤ(ほかメタリック調)フィルムのお話です。

キラキーラ☆

ちょうかっこいいのでプロチームさま&選手の皆さまご指定多数なんですが、通常の白フィルムとの違いをご説明しておきますね。

まず、このキラキラシールの素材は空気を通しません。や、通さない種類のものを使ってます。対策品はあるのですがちょっとまだ手に入りにくいです当社比。

白いフィルムや、ほかのカッティングフィルムは非常にわずかでゆっくりですが空気が通ります。なにをゆうとんやビニールやぞ、と思われるかもしれませんが、そういうものなんですみません。
あと製品にもよるとは思いますが、貼った感じ接着力はちょい弱めに思います。

で、貼るときに少しだけ気をつけておいていただきたいことがあります。

今日の四字熟語 養生大切

接着力が弱めなんだと思っていただいて、よく脱脂してしっかり押さえていただいたうえで当日の洗車などは控えていただけると嬉しいです。通常フィルムにも言えるんですが、おおよそのこういった素材は初期接着力が弱いのは施工性(貼り直し)がよいこともメリットなので、たとえば強力に一発でくっつくと位置がずれたりすると貼りにくいわけですね。24時間ほどでしっかりくっつくものが多いです。

まあ、メタリック系フィルムに限らず、.  とか とかの小さい部品は落ちやすいです。

なのでとくに切文字で小さい部品がある場合は貼ってしばらくこすらないようにお願いします。転写紙をはがすのもゆっくり慎重に。また、切り文字の場合は表面にラミネートがない(プリントシールにはある)のでこすると傷がつきやすいです。

そしてもうひとつめっちゃ大事なことがあります。

アウトガスという謎(解明済み)現象

空気が逃げないので、泡が残るとずっと残ります。そこでアウトガス問題というのがありまして、これをスルーできないのでぜひお伝えしたい。

フレームに貼る場合ですが、フレームって塗装してありますよね。

塗装というのは、いろいろ方法種類はありますが、まあだいたい塗料をシンナーで溶いて塗ってあります。このシンナー(溶剤)というのは徐々に揮発して抜けていくんですが、表面は乾燥していてもまだしばらくわずかに揮発を続けている場合があります。これは何本も塗装したものを見てきましたがぱっと見てもまったくわかりませんでした。数日で抜けきると言う印象なんですけどね。

それで、このフレームから揮発したガスが出ている状態で「空気の逃げないフィルム」を貼ると当然そのガスがフィルムの下に溜まってくるんですね。ぽこぽこに浮いてきてしまいます。これがアウトガス問題です。

引用元:リンテック株式会社さま

塗装フレームだけではなくて、ポリカーボネイトなどプラスチックでも同じことが起こります。むしろ対プラが一般的かもしれないです。くわしくはネット検索してみてください。

なので

まー何事も専門性を深めるともっと違うナニカなのかもわかりませんが、ひとまず仕上がりたてのまっさらのフレームにシールを貼る場合、シール浮いてきちゃった!イコール不良品!ということではないケースもありますのでご留意いただければ幸いです。もちろん弊社製品はこれ実体験ずみなので乾燥済みのフレームでは問題ありません。ユーザーさんにおかれましては、なにかありましたらお知らせくださいね、なんとかしますので。

上手な貼り方について

上手な貼り方についてなんですけど、まずは自動車のフルラッピングや看板屋さんの動画が山ほど公開されてますのでぜひ達人のやり方をご覧ください。この記事を読むより絶対確実です。

ひとまず私の考えるポイントは下地と温度と圧着です。参考にしてね。詳しく知りたい方は自動車の(略

まず下地としては掃除と脱脂です。
ホコリなどありますと表面にぷつっと現れますのでご注意ください。油分がありますとくっつきません。とくにワックスは完全に落としましょう。コーティングは貼れるものと貼れないものがあります。コーティングの施工者さんに確認してくださいね。弊社では判断つかないです。
脱脂剤は弊社ではシリコンオフとアルコールを状態によって使い分けています。パーツクリーナーでもよいですがこれも種類がたくさんありますので下地を侵さないものを使ってください。脱脂できたかどうかは試しにマスキングテープを貼ってみるとわかりやすいです。

小ネタとしては脱脂して拭くときの布はティッシュやウエスは毛羽が残ることが多いです。専用品以外ではマイクロハイバーが使いやすいですね。100均へGOです。

温度については、気温(作業場所の温度)が低いとくっつきにくいです。とくに大きな自動車などは寒いときは冷え冷えになりますので、弊社では仮止めしたうえでヒートガンで温めるなどしています。一般的に、極端に寒いとか暑いとか、そういうときは落ち着いていったんちょっと考えましょう。全ては常識の範囲内にあります。

圧着については、弊社製品の裏面糊の構造には2種類あって、通常糊とエアフリー糊になりますが、いずれも初期接着は弱く、最初に強く押さえなければ貼り直しできます(接着面同士はだめです。くっつきます)。あー。必ず絶対できるわけでないので、貼り直せなかった!というクレームはご勘弁を。位置を決めて貼って、問題なければ中央から端に向けてエア抜きをします。この方法もいろいろあるので詳しくはぐぐってください。何事も技術というのは奥が深いです。私は施工の専門職ではないので知らないことも多々あります。ご容赦ください。

圧着についてもう一つ書きます。エアフリー素材は裏面に空気の逃げる溝があります。空気が逃げるということは、入っても来るということです。圧着しておかないとその部分から浮いてきやすいです。大きな版の場合は上からの雨滴の侵入のおそれもあります。初期接着は弱いですが一昼夜ぐらいで安定しますので、ガレージで養生していただくか、上端をマステでふさいでおくのはよい方法と考えています。とくに最近の車体はカーボソの複雑な3次曲面で構成されていることもあって注意が必要です。しっかり圧着してください。

で、温めるというお話しなんですけど、シールの素材はおおむねビニール+PETです。だいたい60℃ぐらいで柔らかくなり120℃ぐらいで溶けるとお考えください。ご家庭のドライヤーで”あちっ”という手前ぐらいで十分曲面になじむように思います。ちょっとしたシワや折れなども直ります。ただ熱すぎるとフレームや塗装にもよくありませんのでほんまに気をつけてよく見ながら温めてくださいね。

あと自動車はねえ、平面っぽく見えてもゆるい3次曲面になってることが多いので、この場合は引っ張ったり伸ばしたりってのが必要になるかもしれません。以前にバス(バスね、バス)一台まるっと貼ったことありますがまあ大変でした。でもとても勉強になりましたので、バスありがとう!

最後に、弊社で採用しているフィルムは弊社以外でも多様なマーキングに使われ実績があるメーカー品ですので、素材や製法不良ということもまずなくて大変貼りやすいです。ただ、貼るだけなら貼れるんですけど、うまく貼るのはやっぱり上手なやり方というか手順がありますので、楽しいシールライフ(あるんか)のためにも上記3点お役立てください。

あ、特例としてポリカーボネートには貼らないほうがいいです。あと塗装したてのとこも、いずれも内側からガスが蒸発してぽこぽこになるおそれがあります。

ではみなさま、楽しいシールライフ(あるんか)を!!

 

川上唯選手へのご声援ありがとうございました

弊社「勝手に選手サポート制度」の川上唯選手がツール・ド・フランス さいたまクリテリウムへ出走いたしました。温かいご声援ほんとうにありがとうございました!

先の国民体育大会女子個人ロードレースで優勝をおさめた #川上唯 選手に #さいたまクリテリウム…

根津 誠さんの投稿 2019年10月27日日曜日

_φ(・_・ チームカー作るやで <仕上げ・エヤ抜き編>

えーとまずお知らせをふたつです。

前の記事でカッターの刃の出し方に少し触れましたが、具体的にはこのぐらいで十分です。※必ず新しい刃先で作業します。(なんならハサミで切ってもかまいません)

車両によっては、貼り付ける場所に↓↓↓このようなセンサーがあります。位置決めのときに確認してシールに印をつけ、貼る前に切り抜いておきます。

ようやく本題ですが余談がときどき混じります。きにしないでください。

スキージという道具を使います。

樹脂の板に傷つき防止のスキージーパッドというフェルトを貼っています。滑りも良くなります。フェルトですが、あのフェルトとは関係ありません。あれはへるとです。

両側に貼ってあるのは厚みの違うパッドを使い分けるためです。ゆるい曲面には厚いスポンジパッドを使います。

うちの車両用紅茶キ/コシールは糊にエア抜きの溝がありいわゆるエアフリー構造といいますが空気を抜きやすくなっています。水素水もネジ3本ぐらい抜けます。

後加工としてはおよそ5cm枚に小さな切れ目を入れておきますので、空気はそこからも抜けます。なのでエア抜きについてはたぶん何の心配もなくて、心配するとしたら引っ張り過ぎによる切れ目からの破れです。貼り直しなどの際はゆっくり引っ張るようにご注意ください。

繰り返しますが、強く引っ張らなければならない状況というのは、しっかりと貼り付いているときに起こります。なので、施工中の早い段階では強く押さえないのです。すべてはラクをするために!

すみませんお待たせしました。エアを抜いていきます。いろんなやり方がありますが、チームの監督さんにシール職人の修行をさせることはできない(監督さんには監督さんの大切なお仕事があります)ので一般的なお話です。

基本は中央から端に向けてスキージを走らせます。

前述のとおりエアは勝手に抜けていったり、残ってもどうってことないので 1.プレスラインをまたぐ(折れ曲がる)箇所・2. 周囲5cmぐらいのはじっこ についてしっかりスキージを押し付けて糊を効かせます。

通常メディアを洗剤水で貼った場合はこの限りでなく、全体にしっかりスキージを効かせて水を抜きます。もともとはがしやすくするために洗剤水を使ってますので、抜いておかないとはがれます(レース中にはがれるとえらいことのような気がします)。

できれば運転前にもう一度、めくれてきてないかご確認ください。安全第一です。

おわり。

本題が短いんでは?というお叱りが聞こえてきそうですが、以上でございます。実はエア抜きや泡残りを解決するためにメディア(糊の種類)の選択やデザイン上の処理(エア抜き用カットなど)をあらかじめしっかりやるというのが前工程のキモなのでして、さくっと施工していただいて勝つための作業に時間をお使いいただきたいと願っております。

なんかこう、ほんまは自分で作業しに御殿場まで行きたいというのが正直な気持ちですが、ひとまず監督さんの手間がかからず困らず車両に掲出できればいいなと思い記事を書きました。

小さな事務所で始めて(いまも同じですが)数年、全国各地からお引き合いをいただけるようになって本当に嬉しいし、のみならず、「あの」一流チームの憧れの選手がビッグレースで使ってくださるのは光栄な限りに思います。

#水素水シール は工場からうちの作業台にきて数時間後には出荷されていきます。少しのサンプルは手元においときますが、後に何かが残ったりするわけではありません。秘密のお仕事もたくさんあります。そもそもシールなんて表に出るものではありません(水素水ですし)。

でも関係メディアさんで時折うちの製品がお写真に写り込んだりするのを拝見するにつけ、いろいろ記録保存してゆくゆくは子供にまとめてどばっと見せてあげたいものだなーと思っています。うへへ。

では、お客さま皆さまの全日本選手権でのご活躍を楽しみにしています!!

_φ(・_・ チームカー作るやで <施工編-2>

それではさくさく貼っていきます。

いま貼っているボデーサイドは正面から見ると外側へふくらんでいます。ミドリの線です。

あっモザイクは気にしないでください。気にしてはいけません。すひぎむです。

それでいま、ここにEM菌シールが上の方だけ裏紙をはがして止められています。次に残った裏紙を全部めくるのですが、その前にご注意です。めくった後、これを↓↓↓このように貼りに行くとNGです。しわ発生不可避となります。

まあできれば二人以上で作業してくださいね。一人でもできますが心細いです。

トルマリソシールを下へひっぱりつつ上から下へボデーに当てていきます。一人で貼るなら少しずつめくりながら追っていくのがいいかもしれません。

裏面エアフリー糊でない通常メディアの場合は薄く洗剤を溶かした水をスプレーして、というのが望ましいです。お時間に余裕があれば100円屋さんでペットボトルに付けられるスプレーヘッドがありますのでご用意くだされば幸いです。水500ccに台所用の洗剤を3〜4滴溶かしてボデーと糊面にかけておくと「あっやば!」というときに剥がしやすくなります。

で、とにかく貼ります。くどいようですが強く押さえてはいけません。

貼れたら余分を切ってしまいます。

未練なくすっぱりと切り落とします。パネルの隙間に浅くカッターの刃を入れてください。ドアエッジぎりぎりを狙う必要はありません。2・3ミリはみ出しても気にしなくて大丈夫です。あとでなんとでもなります。先を急ぎます。

余談です。カッターの刃や接着剤やチェーンオイルなどは効きさえすれば少ない(小さい)ほどよく働く(というかいらんことをしない)ので、どばっといくのはまずいです。お子様がいらっしゃるご家庭は夏休みの宿題工作のときに思い出してくださいませ。

で、この端の処理については切り落とすのほかに裏側へ折り返すというのがあります。きれいに見えますので、ずっと使うチーム所有の車両であれば時間がかかってもそのようにしますが、今回は貸与車両なので省エネです。

さて、それではひとまずドア1枚分がカタチになりました。シールにシワはないはずですが気泡はいくらかあると思います。これを抜きたいのが人情ではありますが放置して次のドアへかかります。何度もいいますが、仕上げをしていてライセンスコントロールに遅れるとかスタート時間に右後ろのドアが貼れていないとかあってはなりません。時間内にスポンサーさんのロゴがきちんと掲出されているというのが最優先です。

ではここでとても大切なお知らせです。前後左右と何枚も貼るときは「小さいものから」「目立たないところから」貼ります。1枚目より2枚目がうまく貼れるからです。例として前ドアを載せていますが、後ろドアのほうが小さいので練習としてこちらを先にするのが吉です。もちろんその前にリアバンパーです。

そしてドア4枚、ボンネット、リアバンパーと全部貼れたら仮止めのマスキングテープを外します。ここまでマステは貼りっぱなしです。最後にまとめてはがすとゴミ集めが1回で済みますので。

そしたら少し離れて車両全体をながめてウンウンとうなずきましょう。イケてる!と感激したら全体をスキージでなでて押さえます。とりあえずこれでスタートできます!

「エア抜き編」へ続くっ!

_φ(・_・ チームカー作るやで <施工編-1>

前の記事でここまでできました。多くの場合、ドアはほぼ2次曲面なので上端を止めています。もうやったようなもんです。ちなみに、もし上でなくて横を止めると裏紙がめくれません。

3次曲面の場合はちょっと道具や小技が必要です。また機会があれば記事にします。バンパーコーナーとかフロントフェンダー周りはやばいです。

お客さまに施工をお願いする場合は製品の裏紙に切れ目を入れてお届けします。今回は上辺の5cm幅をカットしました。

このように裏紙だけをカットしてます。これはボデーに当てた状態で見ると、この赤い部分です。↓↓↓

シールは上辺だけ固定されてますので、下側からめくってこの裏紙を取ります。ここでいったん落ち着きましょう。ゆっくりシールを元に戻します。

うちんくで作る車両用のスタシプ細胞シールは再剥離タイプで、強く押さえないとひっつかない糊を使っています。ですので貼って剥がしてまた貼れますのであわてて押さえてはいけないです。

さて、こういったシール貼りで「失敗」というのは大きく3種類あって、「ずれ」「しわ」「あわ」です。「ずれ」については基準線で固定したので大丈夫です。「あわ」もこの糊は非常に追い出しやすい構造のうえ、カット段階でエア抜き加工もしてありますので空気が残ってもある程度は勝手に抜けていきます。

誤解を恐れず申し上げるならば、今回のような大会期間中「だけ」表示する場合は少々のことはいいんじゃないかなっと思っています。泡が残っていてもクルマ走れば見えないですし。日本最高峰のレースで日頃ご支援くださっているスポンサーさんのロゴを載せて僕らのチームカーが走る、そこがかっこいいのです。

さて「しわ」は貼り方の手順を守れば2次曲面では回避しやすいものです。今回の場合はどのように貼れば失敗しないでしょうか。明日へ、続くっ!

_φ(・_・ チームカー作るやで <準備編>

思いつきで書いたり書かなかったりするブログですこんばんは〜

大きなタピョーカシールをくるまに貼ってチームカーみたいにしたい!と思ったらどうしたら失敗せずにうまくできるでしょうか?

デザインはどのようにしてできあがるのか?シールに盛り込まれたうまく貼るための小技とは?…的なことをだらだらとメモしておきたいと思います。

まず道具ですが、なにはなくともマスキングテープの大と小、ボデーをきれいにするアルコール(飲みません)、フェルト付きのスキージー、小さなカッター、ゴミ袋などご用意ください。

デザインをご依頼いただいた場合にはベース車両の資料を元にできるだけ正確に表示して確認いただきますが、実際の成果品は(デザインによって)余白や合わせ位置のマークなどを追加して出力します。

すひぎむ(なんでもかんでも書いたり言ったりしてはいけない決まり)とゆうものがありますのでどちらのお客さまのお仕事かというのは全日本選手権後でないと明らかにできないのですが、たまたまうちの近所に外車ディーラーがありますので仮に、仮にですが、あるドイツ車の今年モデルに貼るとしますと…

ディーラーさんのカタログに載っている図面を加工してデザインのベースを作りまして、そこへこう、いろいろとロゴとかを載せていきます。

完成したら印刷屋さんで #タピョ岡シール にしてもらいます。このときに出すデータにはたとえばドアのエッジに合わせる印などをあらかじめ追加しておきます。

赤丸のところが謎のマークです

このようなものがお客さまのお手元に届きまして、施工していただきます。ある高貴なお客さまに教えていただいたのですが、主催者さんから車両が貸与されるのはいろいろ始まる直前のことが多く、少ない手間で貼れる仕様のリクエストをいただくなど大変勉強になります。では貼っていきます。

まずボデーにワックスや油分など残っているとはがれやすくなるので、アルコールで拭きます。剤にメチルアルコールが含まれている場合は蒸気を吸わないように気をつけます。

次に基準となる線を決めて細いマスキングテープで表示させます。この車両はドアノブやプレスライン、ドア下端などすべて後ろ上りになっているので水平より少し後ろを上げます。このようなタイプの車両に水平に貼ると後ろ下がりに見えてしまうからです。

前ドア前端と後ドア後端では図面上で58mm前下りになります。ドアハンドル部分(凹んでいる)をかわす高さでぴーーーっと貼ります。二人以上で作業されると見やすいです。

製品はドア幅より広めにできてますので、ひとまずボデーに当てて見てみます。ドアエッジからスポンサーロゴがはみ出さないかなど、図面上で大丈夫でも現車合わせでないと本当のとこはわからないのでしっかりチェックします。

テープで仮止めします。少し離れて確認します。シール上端は基準線のテープ下端に合わせています。いわゆる「突き合わせ」で、重なりません。

間違いなければ太いテープで「シールの幅をはみ出さないよう」しっかり止めます。いったん<続く>っ!

水素水シールが競技成績に与える影響について

近年ごく一部のマニヤの皆さまから「貼ると速くなる」「背が伸びる」「恋人ができる」などと絶大な人気を集めているうちんくの「水素水シール」についてご説明しておかなければなりません。

事の始まりは2014年ごろ、京都産業大学の敏腕コーチから「GARNEAUさんからフレームの供給を受けるにあたって全部同じ色なので選手の名前をシールで貼りたい」というようなお引き合いをいただいたことだったと記憶しています。

Copyright © 2017 Kyoto Sangyo University Cycling Team

それまで業務用耐水ステッカーとしては大手企業さんへ100枚単位で出荷していた実績もあったため技術的には問題なかったですが、一人数枚を何十人分という細かな対応はちょっと大変だったかと思います。

そのあと色々ご縁のあったKINANさんへも製品お届けが始まったりする中で、京産大の学生さんが大きなタイトルを獲得することが続きました。もちろんKINANの皆さんも好調でした。

自分の作るシールを貼った自転車が一番速いなどということはとてもとても嬉しく「うちのシール勝った!」とか「シールがんばれ!」などと応援しているうちに「あのシールにはなにか秘密が隠されているのではないか」「シールドーピングですよね」といった面白い反応をいただくようになりました。

それで「うちのシールは糊に水素水が配合されているんです!」とテキトーに言ったところ、いつの間にか「水素水シール」と呼ばれるようになりました。でも本当はトルマリンやゲルマニウムやスタップ細胞も配合されています。(嘘です)

そのうち、大手商社さんからはメカニカルドーピングのおそれがあるとして検体の提供を求められましたが検査結果陰性でしたので選手の皆さんは安心してお使いください。真面目な話、日本国内で唯一PL保険にも入っています

実は私はこの「水素水シール」という呼び名がとても気に入っています。

賢明な皆さまにおかれてはすでにお気づきかと思いますが、水素水の効能としては脱水症状の予防によいと聞いています。よう知らんけど。水じゃん。

つまり自転車がシールで速くなるわけがないじゃないですか(・∀・)/

ということで、貼ると速くなる魔法のシールみたいな感じなんだけど、もし速くなったら

速くなったのはあなたなんですよね

という意味を込めて水素水シールってことにしています。もちろんラッキーアイテムとしてのご活用は歓迎です。これからもご愛用よろしくお願いいたします。

Copyright 2018 © Photo by Mr. F.FUKAI / J.I.C.F.