アスレさんの記事が大人気なので思ったことをちょっと書いておこうかなーと
【#自転車競技部】
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📝コラム 補助輪
🚴♂️ 森田叶夢 「歓声」 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
TOJ東京ステージの裏側にあった森田の苦悩。そして、ある選手の背中。
歓声を求め森田は今日も前へ進む#京都産業大学 #伝説は神山から #TOJ2024 pic.twitter.com/IGBkzZC1bl— 京産大アスレチック (@KSU_athle_press) June 6, 2024
TOJ2024最終日、ここまでで6名の選手のうち5名を欠いてしまった京都産業大学は残った森田叶夢を東京ステージのスタートラインへ送り出しました。
パレード区間+6.5km✕16周で争う104kmのこのステージ、チーム総合成績や個人総合、山岳、スプリントなどの各賞が固まりつつある終盤、最終周に誰もがまったく予想しない局面で飛び出したのが森田でした。
現地観戦の皆さんも配信に見入っていた全国1億3000万の京産大ファンも大いに沸き興奮し、手に汗握る気持ちを味わったのではないでしょうか。
100人いれば100とおりの捉え方があり、詳しくはアスレさんの記事をご参照いただきたいと思いますが、このアタックにはまだ報道されていないなにかがあるような気がします。
まず、あの局面で仕掛けるというのは容易ではなく、これは森田くんはもちろん素晴らしい判断で出ていったのだと思いますが、普段の秋田監督や山岸コーチ(半角カタカナ)、木村くんや吉岡くんから受け継がれてきた「魅せるレース」の哲学の賜物ではないかと感じます。必ずどこかで先頭を走るという教えは簡単に実現できるものではありません。あの700kmを超える道程の中で参加95選手のうち一体何人が自らエスケープを試みたでしょうか。
TV2(後方ムービーモト)に背中を映し続けてきた森田くんがここまで悔しい思いを噛み締めてきた4回生矢萩3回生山田末吉、渡辺稲吉はじめ直前で怪我に泣いた田村ほかこのTOJを目指すも走れなかった他の部員たちの見えない力にその背中を押されたのだと配信を見ながら思いました。マネさんもありがとう。
自分で仕掛ける恐怖は走る本人にしかわかりません。まして19歳、去年までJカテゴリからいきなりUCI2クラスの日本最大のステージレースで、ここで行ったらどうなるか、それはあまりにも結果のわからない挑戦であり、どのような勇気が彼を行かせたのかを考えたとき、自分なら行けるのかと思うとそれはやはり秋田監督が培ってきた「レースをどのように走るか」というレース文化の後ろ盾があったに相違ないのです。こういうときはこうするんやで、というレジェンドからの薫陶を受けたからこそ誰も動けないときでも「俺たちKSUボーイズ」だけはそのチカラで動けたりするのです。ようしらんけど
もうひとつ、UCIコンチネンタルを主とする錚々たる79名を後目に颯爽と駆ける森田くんの側の観衆の中に京産大の青い応援旗を見ました。応援する側としてこの嬉しさは想像に難くないノーベル賞(語彙)に匹敵する最高の気分だったのだろうなあと羨ましい限りです。
たとえ旗を持ってるのが百恵ちゃんであっても選手がそこで行けるかというとそんなことはないのであって(カット)
長い長い8日間のその最後の最後、最終周を告げる鐘が鳴り響くなか、ご両親はじめ誰もが、◯ぬ気で走れ!とか絶対勝てよ!とはいうものの、本心はもうほんまに8日間ようがんばったおつかれさん、頼むからこけずにヒニッシしてくれほかにはなんもいらん無事に戻ってきてくれ、と思っているのです。ようまあこんなベテランや強豪に混じって学生がチャレンジったってようやったもうじゅうぶんがんばった褒め称えるわこの青い旗を振ってるのであと数キロ元気な姿を見せてほし
Radiotour「153 Attack」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
となったときそれが青いジャージを纏った森田叶夢であって大集団を引き連れて先頭を単独で目の前を走っていく、こんな痛快なことがあるでしょうか?
そして観衆の誰もが
「京都産業大学なら逃げ切るかもしれない」
と思ったのです。思ったでしょ?
秋田山岸の選手ならもしかしてひょっとしてと思わせるなにかを誰もが持っているのがボーイズです。きっと荒木先生も柏先生も遠い空の向こうで喜んでおられるに違いない。
これでもはや「叶夢」の読み方は日本全国「とあ」が標準となり次の広辞苑の改版でも掲載となるでしょう。
だがしかしまあこれはOBのわたしの気持ちであって、ほんとのことはアスレさんを定期購読申し込みしたうえでよく読みSNSのアカウント @KSU_athle_press もフォローして情報げっとしてください。いいねとリツイートもお願いします。無料でご自宅まで送ってくださいます。もちろん注目の記者は @kusanagimiwa です。
いやー面白いレースでした。今後も京都産業大学自転車競技部へご支援をお願いいたします。ほかの子たちもみんながんばったし全員が次に勝つのは自分だとレースに臨むのです。なおこの日からうちのネコチャソシールが大人気でほんとにありがとうありがとう