年に何回かあるお話(ないかも)

以前にもついったに書いたことがあるんですけど、すべてのお客様や友達にそれぞれ自分自身が持つイメージがあります。まあこれは誰もが持ってると思うんだけどああ、あの人はこんな人だよね、っていうものですね。

ロードバイクのネームステッカーに限らず、お名前を扱うということはご縁にほかならないのでできるだけその方にあった色や文字でうひひ(←重要)と喜んでいただきたいのが本心で、ひとまずお名前ぐぐってみたりするわけです。

うひひ:自分だけのかっこいいものを手に入れて人知れず喜びをかみしめる感情。ぐへへとはまったく異なる。

今や公式大会のリザルトなんかは簡単に検索できますから便利になりましたね。念のためいうときますけどこれはトラック短距離ガチの選手さんなのかブルベの人なのか、美容と健康の人なのか、そしたらこういうデザイソが似合うのではないか、と考えるんですね。

ご注文自体は標準モデルで、となることが多いですがそれとは別に修行として最適解を考えるのはこのお仕事では必須です。

これは年に何回かあるようなないようなお話で、まったく再現性とか法則とかがないので「わいもそれしてくれ」と言われてもできないことなんでそのへんご了承ください。※ただしカネが解決する場合がございます

ご紹介いただいたポストはこちら と こちら

ある日はるか遠く離れた新潟県からおたよりが届きまして、新潟といえばもえまぐろ先生とりゅーじさんそしてKSUのエース上野くんじゃないですか。シールのお引き合いにあたって、ご紹介くださったとのことでした。ありがとうございます。

お仕事で全国いろいろ回ってるので、今回おたよりくださったサイクルワークスFin’sさんはもちろん存じ上げていて、感謝感激なご縁でお仕事は進みました。

ほんでまあFin’sさんはこういうお店なんだなあ、ご担当のののむらさんはこういう機材に乗ってるのかーのようなことが見えてくるんですけど、いや、これはほんとにほぼすべてのお問い合わせにおいてゆるく見さしてもらってるんだけどたとえばああ〇〇大学の学生さんか、ユニホームは青と白(あ、あの?)やなあ、ほんならそうゆうデザイソがいいかなあ、っていうのを常に考えているわけです。

そうすると年に何万回(そんなあるわけはない)のうち時々、最適解が天から降ってきて手が勝手に動いてしまったわてへぺろのようなことがあります。

とはいうものの、初手からこれしかないわ!というものでもなくて、文字と色と線の組み合わせをいじっていると知らん間にたどり着いてしまったってのが実感で、ルービックキューブ回してたらようわからんけど6面揃ったわ?に似ているように思います。

ただしこれをお客さんが気に入るかどうかはまた別の話で「あー、ちょっとぴんときませんわ」でばっさり却下となることもあるのでこれは完全に趣味の世界ですね。

でも、このなんとなくやってたらできてしまったんやけどどうしよう、みたいなものの積み重ねがよいものを生む確率を高めるのも弊社の経験上&観測範囲内では事実です。

お仕事としては毎回こういうのが生み出されるととてもよいのですが、世の中そんなうまくいくわけなくて賭博性が高いのでおなまえステッカーならいまんとここういう組み方がかっこいいぜという標準の文字組みを設定しているんですね。ぜひご利用ください。ただいまは2024モデルを絶賛開発中です。

それで今回は気に入っていただけたとのことでとてもありがたく、リポストのお許しをいただいて、まつわるお話をちょっと書いてみました。
デザイナーの習性のようなものを感じていただければ幸いです。

新潟は岩手国体の帰りに一泊させてもらったですけどいいところでした。また立ち寄った際にはサイクルワークスFin’sさんにぜひおうかがいしたいと思います。このたびはご採用ありがとうございました。

サイクルワークスFin’sさんのウエブサイトはこちら
ご担当ののむらさんのInstagramはこちら

ホログラムとか金(カネではなくてキン)のお話

この2年ほどでいきなり大人気となった感のあるホログラム and 金ツヤ(ほかメタリック調)フィルムのお話です。

キラキーラ☆

ちょうかっこいいのでプロチームさま&選手の皆さまご指定多数なんですが、通常の白フィルムとの違いをご説明しておきますね。

まず、このキラキラシールの素材は空気を通しません。や、通さない種類のものを使ってます。対策品はあるのですがちょっとまだ手に入りにくいです当社比。

白いフィルムや、ほかのカッティングフィルムは非常にわずかでゆっくりですが空気が通ります。なにをゆうとんやビニールやぞ、と思われるかもしれませんが、そういうものなんですみません。
あと製品にもよるとは思いますが、貼った感じ接着力はちょい弱めに思います。

で、貼るときに少しだけ気をつけておいていただきたいことがあります。

今日の四字熟語 養生大切

接着力が弱めなんだと思っていただいて、よく脱脂してしっかり押さえていただいたうえで当日の洗車などは控えていただけると嬉しいです。通常フィルムにも言えるんですが、おおよそのこういった素材は初期接着力が弱いのは施工性(貼り直し)がよいこともメリットなので、たとえば強力に一発でくっつくと位置がずれたりすると貼りにくいわけですね。24時間ほどでしっかりくっつくものが多いです。

まあ、メタリック系フィルムに限らず、.  とか とかの小さい部品は落ちやすいです。

なのでとくに切文字で小さい部品がある場合は貼ってしばらくこすらないようにお願いします。転写紙をはがすのもゆっくり慎重に。また、切り文字の場合は表面にラミネートがない(プリントシールにはある)のでこすると傷がつきやすいです。

そしてもうひとつめっちゃ大事なことがあります。

アウトガスという謎(解明済み)現象

空気が逃げないので、泡が残るとずっと残ります。そこでアウトガス問題というのがありまして、これをスルーできないのでぜひお伝えしたい。

フレームに貼る場合ですが、フレームって塗装してありますよね。

塗装というのは、いろいろ方法種類はありますが、まあだいたい塗料をシンナーで溶いて塗ってあります。このシンナー(溶剤)というのは徐々に揮発して抜けていくんですが、表面は乾燥していてもまだしばらくわずかに揮発を続けている場合があります。これは何本も塗装したものを見てきましたがぱっと見てもまったくわかりませんでした。数日で抜けきると言う印象なんですけどね。

それで、このフレームから揮発したガスが出ている状態で「空気の逃げないフィルム」を貼ると当然そのガスがフィルムの下に溜まってくるんですね。ぽこぽこに浮いてきてしまいます。これがアウトガス問題です。

引用元:リンテック株式会社さま

塗装フレームだけではなくて、ポリカーボネイトなどプラスチックでも同じことが起こります。むしろ対プラが一般的かもしれないです。くわしくはネット検索してみてください。

なので

まー何事も専門性を深めるともっと違うナニカなのかもわかりませんが、ひとまず仕上がりたてのまっさらのフレームにシールを貼る場合、シール浮いてきちゃった!イコール不良品!ということではないケースもありますのでご留意いただければ幸いです。もちろん弊社製品はこれ実体験ずみなので乾燥済みのフレームでは問題ありません。ユーザーさんにおかれましては、なにかありましたらお知らせくださいね、なんとかしますので。